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真珠のキズ(えくぼ)について
真珠におけるキズとは、「えくぼ」とも呼ばれます。製品になった後に何かにぶつかって付いたものではなく、養殖の際に、自然にできた突起やくぼみをさします。無傷の真珠はほとんどなく、穴を開ける場所を工夫して使用します。キズの位置や色・テリのバランスを見て、片穴用と両穴用を選別します。片穴の方が見える範囲が広い為、キズが少ない真珠を使用します。
真珠は他の宝石のように研磨してキズを取り除くことはできない為、キズは天然の証とも言えます。
キズの種類
小キズ
中キズ
大キズ
キズなし
てりなし
キズあり
てりあり
キズとまきの関係
真珠のキズは、まきと深い関係にあります。キズは海の中でつく訳ですから、養殖期間を短くすれば、キズが少ない真珠ができる可能性は高くなります。しかしながら、その分まきが薄くなってしまうので、テリも失われる可能性があります。
両穴の場合は特に、あまりにもキズが多い珠は別にして、ある程度のキズであれば、テリを重視したほうが美しく見えます。
テリが良い珠は、芯が浮き出て見えるので、キズが目立ちにくいという特性があります。
もちろん、無傷の真珠が存在しないわけではありません。
無傷でテリの良い真珠は、極めて少なく、その大半がリング用に加工されます。
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